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めし処 午後の餃子食堂

FEMDOM HYPNOSIS FAN BLOG メディアに登場する「催眠術を使う女性」に関する情報を集めるブログです。


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[小説]『暗示の壁』(ふゆきたかし)

オンエア情報だけだと煮詰まるので、作品紹介などを。

 1990年サントリーミステリー大賞佳作受賞作のミステリ作品です。
 催眠術を駆使する悪の美女が登場します。で、その犯罪に利用され、巻き込まれた私立探偵が事件を解決していくというハード・ボイルドな作品です。犯人である美女は催眠術を用いて悪事を企んでいるらしいのですが、残念ながら肝心の催眠導入シーンなどは一切ありません。誘拐された少年が催眠術によって記憶を消され、後に不眠症など精神的に良くない後遺症を発症するのですが、これを治療するために、別の美人催眠術師が少年に催眠をかけるシーンがけっこう長めに記述されています。ハードボイルドらしく探偵の一人称記述ですが、以下のようなかんじです。


年は二十七、八だろうか。外国人の血が入っているのだろうか。面長で色が白く、鼻が高く、大きな二重の目がややくぼんでいる。その大きな目に強すぎるぐらいにアイラインを入れ、紫とピンクのアイシャドウが巧みにぼかしてある。長い足と、豊かな腰を濃紺のジーンズできっちりと押さえ、純白のブラウスは胸の谷間が覗けるほどに開いている。とにかく妖艶な美人だった。俺は胸がどきどきしていた。可憐な少年をはさんで、二人の美女が催眠術で渡り合うのだ。予言者と幻術師の対決。いや、女神と魔女の対決だ。
(中略)
 果林の声が、いつの間にか変わっていた。果林は、深く低く響く声で、時には呪いを掛けるように、時には甘く誘うように囁いていた。それは、まさに、魔女の囁きだった。
「あなたは今、限りなく深い眠りの中にいる。不安もなく、心にかかることもなく、聞こえるのは私の声だけだ。私の声を聞いていると、心は落ち着き、眠りはいっそう深くなっていく」
 友太郎の顔には恍惚の表情が浮かんでいた。魔女は囁き続けた。
「私の声があなたのすべて。私の声に応じて世界が現れ、そして消える」
 友太郎はうっとりと聞き入っている。
「あなたは、美しく巨大ならんの花を見ている。甘いらんの香りがあなたを包んでいる」
 友太郎は微かに頷き、匂いを嗅ぐ仕草をした。俺さえもが、一瞬、らんの匂いを嗅いだような気がした。




 本書は現在絶版状態にあるらしいのですが、一応賞がらみの作品でもあるし、図書館の書庫に眠っている可能性もありますので、問い合わせてみるのも手かも(私の地元の図書館にはありました)。
 なお、今ならアマゾンにて超低価格で入手可能の模様。

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午後の餃子

午後の餃子

名前の由来
・餃子が好き
・「午後の紅茶」のもじり
・船戸与一の小説「午後の行商人」のもじり
 曰く「面倒を背負い込みたくなかったら午後の行商人からは何も買うな。売れ残りを押しつけられるだけならまだいい。ときとしてとんでもないものまで抱え込まされることになる」

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