めし処 午後の餃子食堂

FEMDOM HYPNOSIS FAN BLOG メディアに登場する「催眠術を使う女性」に関する情報を集めるブログです。


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[作品紹介]ナルニア国物語4 銀のいす

「ナルニア国物語4 銀のいす」

 指輪物語と並び称されるファンタジーの名作、ナルニア国物語より。第四話「銀のいす」では、ナルニアの王子リリアンを誘拐し、助けに来たスクラブ、ジル、沼人泥足にがえもんの三人をも惑わしの魔法で籠絡しようとする緑の魔女が登場します。


魔女はひとしきりつまびきをしてから(もうあまい香りが強くなってから)、うっとりするようなあまい静かな声で、話しはじめました。
(中略)
。けれどもそのどれもみな、おぼろげで、遠いことのようでした(ポロン、ポロン、ポロン。魔女の楽器のつるの音がひびきました)。ジルは、わたしたちの世界のさまざまなものの名を思い出すことができませんでした。そしてこんどは、じぶんが魔法にかかっているという思いが浮かはなくなりました。もはや魔法がすっかりききめをあらわしていたのです。いうまでもありませんが、まどわしの魔法がかかればかかるほど、だんだんかかったと思わなくなっていくものなのです。ジルは、うっかりこういってしまいました(そしていったとたんに、気が楽になりました)。
「ちがいました。別の世界なんて、全部夢にちがいないわ。」
「そうでしょう。全部、夢ですよ。」と魔女は、あいかわらずつまびきながらいいました。
「そうです。全部、夢だわ。」とジル。
「そんな世界は、なかったのです。」と魔女。
「そうです。」とジルとスクラブ。「そんな世界は、なかった。」
「この国のほかに、世界はなかったのです。」と魔女がいいました。
「あなたの国のほかに、世界はなかった。」とふたりは、いいました。
(中略)
「ナルニアはありません。地上の世界はありません。空も太陽も、アスランもありません。そしていまは、ベッドにはいることばかりですわ。そしてあしたから、もっとりこうになって、いいくらしをはじめましょう。でもいまほまず、ベッドへいくことよ。眠ることよ。ぐっすりと、やわらかい枕で、おろかな夢など見ないで、おやすみなさいな。」
 王子とふたりの子どもたちは、首をたれ、ほおを赤くし、目をなかばとじながら、ゆらゆらと立っていました。あらゆる力がぬけさっていました。まどわしの魔法は、三人をすっかりとらえてしまいました。



 先頃第一話「ライオンと魔女」が映画化され、好評につき第二話「カスピアン王子のつのぶえ」も映画化決定したナルニア国物語ですが、この「銀のいす」は第四話なので、順調にいっても映画化は三~四年後ということになります。BBCによる映像化のクリップがinrupturedに上がっていますが、原作ほど雰囲気のあるシーンではありませんでした。映画化はどうなるのか、まだまだ早いですが、気になるところです。
 ちなみにこちらは、Sue-Chan氏によるイメージイラストです。


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[小説]『暗示の壁』(ふゆきたかし)

オンエア情報だけだと煮詰まるので、作品紹介などを。

 1990年サントリーミステリー大賞佳作受賞作のミステリ作品です。
 催眠術を駆使する悪の美女が登場します。で、その犯罪に利用され、巻き込まれた私立探偵が事件を解決していくというハード・ボイルドな作品です。犯人である美女は催眠術を用いて悪事を企んでいるらしいのですが、残念ながら肝心の催眠導入シーンなどは一切ありません。誘拐された少年が催眠術によって記憶を消され、後に不眠症など精神的に良くない後遺症を発症するのですが、これを治療するために、別の美人催眠術師が少年に催眠をかけるシーンがけっこう長めに記述されています。ハードボイルドらしく探偵の一人称記述ですが、以下のようなかんじです。


年は二十七、八だろうか。外国人の血が入っているのだろうか。面長で色が白く、鼻が高く、大きな二重の目がややくぼんでいる。その大きな目に強すぎるぐらいにアイラインを入れ、紫とピンクのアイシャドウが巧みにぼかしてある。長い足と、豊かな腰を濃紺のジーンズできっちりと押さえ、純白のブラウスは胸の谷間が覗けるほどに開いている。とにかく妖艶な美人だった。俺は胸がどきどきしていた。可憐な少年をはさんで、二人の美女が催眠術で渡り合うのだ。予言者と幻術師の対決。いや、女神と魔女の対決だ。
(中略)
 果林の声が、いつの間にか変わっていた。果林は、深く低く響く声で、時には呪いを掛けるように、時には甘く誘うように囁いていた。それは、まさに、魔女の囁きだった。
「あなたは今、限りなく深い眠りの中にいる。不安もなく、心にかかることもなく、聞こえるのは私の声だけだ。私の声を聞いていると、心は落ち着き、眠りはいっそう深くなっていく」
 友太郎の顔には恍惚の表情が浮かんでいた。魔女は囁き続けた。
「私の声があなたのすべて。私の声に応じて世界が現れ、そして消える」
 友太郎はうっとりと聞き入っている。
「あなたは、美しく巨大ならんの花を見ている。甘いらんの香りがあなたを包んでいる」
 友太郎は微かに頷き、匂いを嗅ぐ仕草をした。俺さえもが、一瞬、らんの匂いを嗅いだような気がした。




 本書は現在絶版状態にあるらしいのですが、一応賞がらみの作品でもあるし、図書館の書庫に眠っている可能性もありますので、問い合わせてみるのも手かも(私の地元の図書館にはありました)。
 なお、今ならアマゾンにて超低価格で入手可能の模様。

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午後の餃子

午後の餃子

名前の由来
・餃子が好き
・「午後の紅茶」のもじり
・船戸与一の小説「午後の行商人」のもじり
 曰く「面倒を背負い込みたくなかったら午後の行商人からは何も買うな。売れ残りを押しつけられるだけならまだいい。ときとしてとんでもないものまで抱え込まされることになる」

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まとめ

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